インタビュー
猿田彦珈琲
広報 平岡佐智男さん
商品企画 小泉千弥さん
2011年に恵比寿で創業したスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」。「たった一杯で、幸せになれるコーヒー屋」をコンセプトとし、原料である生豆の調達から焙煎、抽出まで一貫した哲学を持って日々コーヒーを提供されています。恵比寿のわずか8.7坪のお店から、現在では日本各地に数多くの店舗を展開し、日本を代表するコーヒーチェーンとなりつつある人気店です。そんな猿田彦珈琲さんでも、近年注目されている環境問題やSDGsにまつわるさまざまな取り組みを始められています。そこで、環境への配慮にもつながるマイボトルのことや、サステナブルな取り組みについてお伺いしました。
—近年、カップやストローをはじめとしてプラスチック製品からの切り替えを進めるコーヒーショップが増えています。猿田彦珈琲さんでも、エコな取り組みを始められているそうですが、どのような活動をされていますか?
平岡さん
環境問題は皆さんとても注目されているところだと思いますが、弊社でも店舗が大きくなってきて、何か社会や環境に対してできることはないかと、少しずつ取り組みを始めているところです。弊社でもプラスチックカップの削減は進めていて、アイスでも紙のカップでご提供するようにしています。ストローも、海で自然に分解できる海洋性素材のものに変えました。いきなり大きなことはなかなかできないですが、少しずつ取り組んでいるところです。
小泉さん
ほかにも、コーヒーを抽出した後の出がらしの粉(コーヒーかす)を、ゴミとして捨てずに価値があるものとして生まれ変わらせるような取り組みも行っています。具体的には、コーヒーかすを染料として再利用し、コーヒー染めを施したトートバッグやハンドタオルなどを販売しています。
平岡さん
コーヒーかすは、やっぱりすごい量にはなるんです。仕方がないとはいえ、染料などとして再利用をできるのならば少しでも環境に貢献できるのではないかと思って始めました。先日は法政大学の学生さんからご依頼を受けて、コーヒーかすをご提供し、大学でのコーヒー染め体験に活用されました。
猿田彦珈琲さんのコーヒー染めのプロダクト
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—コーヒー染め、とても素敵な取り組みですね。猿田彦珈琲さんでは、コーヒー染めのプロダクトのほかにも、コーヒーを楽しむための周辺商品としてオリジナルのマグやボトルなども販売されていますよね。そのなかにはREVOMAXを使用したロゴボトルもありますが、使い始めたきっかけは何でしたか?
小泉さん
実は弊社のスタッフがヨドバシカメラで偶然見つけてきたのが始まりなんです。ワンプッシュで開閉できるボトルというのは初めて見たので、興味を持ったそうなんです。実際にみんなで試してみたらすごく便利だし使い勝手がいいので、オリジナルのロゴボトルを作っていただき、お店でも販売を始めました。私自身も使っているのですが、やっぱり一番の魅力は蓋の開閉が一瞬でできることですね。片手でぱっと開け閉めができるので、電車の待ち時間でもさっと飲めるんです。キャップの穴も意外とポイント。ここに指を引っかけてキャップを持てるので、荷物などで片手が塞がっていても持ちやすいんです。
平岡さん
確かに、すごく手軽ですよね。もう一つ付け加えるなら、洗うときの手軽さも魅力だなって思います。パーツがすごく少ないので洗うのが簡単。洗う面倒さで、使った後に放置してしまうようなことがなくなりました(笑)。洗う気が起きるんですよね。ちょっとマニアックなのですが、個人的にはパーツを外したり組み立てたりする時に、パーツがはまる感触がすごく気持ちいいんです。それを求めて洗ってしまう(笑)。洗うときにストレスがないというのは、継続して使っていくために大事なことだと思います。
—洗いたいがために使う。ちょっとわかる気がします(笑)。保温・保冷性能についてはいかがですか?
小泉さん
期待通りです。かなり長い時間、温かい状態のままなので最後までおいしく飲めます。
平岡さん
抜群だと思いますね。コーヒーは淹れ立てを飲むのがもちろん理想ですが、必ずしもすぐに飲める時ばかりではありません。テイクアウトして、オフィスのデスクに置いておいて少しずつ飲む楽しみもありますよね。そういう時にも、冷めにくいボトルというのは心強い存在です。また、少しずつ温度帯が変わっていくことで、淹れ立ての時とはまた違うおいしさも現れてきます。マイボトルは、コーヒーをより自由に楽しめるものだと思います。あとはアイスの場合でも、REVOMAXは氷が溶けにくいので水っぽくならないんです。普通のボトルだと氷少なめであったり、ラテなら氷なしで注文していましたが、REVOMAXなら氷を入れて注文してもおいしく飲めると思います。
—猿田彦珈琲さんでは、12oz(355ml)のREVOMAXを使ってくださっていますが、このサイズ感にした理由はありますか?
小泉さん
REVOMAXは幅広くサイズ展開がありますが、12ozは大きすぎず小さすぎず、弊社のドリンクならトールサイズのものが入る容量です。これよりも大きいと、持ち運びの面でもかなり量を飲む方が対象になってしまうので、ちょうどいいサイズ感かと思い選びました。
—12ozはREVOMAXのサイズラインナップの中でも人気があるサイズです! ボトルの色やデザインへのこだわりもお聞かせください。
小泉さん
色はシンプルでお店の雰囲気とも合う、白とシルバーを選びました。白は、弊社のコーポレートカラーであるブルーのロゴを入れて、シルバーはそのままの素材感を活かしてレーザー加工でロゴを入れていただきました。白はどちらかというと女性向けのイメージ、シルバーは男女問わず格好良く使っていただけると思います。ボトルのデザインは、シンプルでかっこいいと、お客様からとても好評です。
平岡さん
ボトル自体がすごく格好いいので、シンプルにロゴだけでおしゃれな雰囲気になっていると思います。白は女性向けなイメージで選んだのですが、実際には男性の方もよく購入されていて、僕自身も白を持っています。かわいすぎず、かっこよく。白のマットな質感もいいですし、どちらも店頭によく馴染んでいますね。
—どちらの色も素敵ですよね。シルバーはアウトドアシーンにも合いそうです。お客様の反応はいかがですか?
小泉さん
コーヒー以外にも、ビールなどの炭酸飲料を入れられるというのが喜ばれています。あとはやっぱり、ワンタッチ開閉のキャップの便利さに興味を持たれるお客様は多いです。実際に、会計時もラクで使いやすいというお声もいただいています。あとは、キャップだけで購入できる点も便利なんですよね。コーヒーだけでなく、ビールなどにも使う場合に、ボトル自体に匂いがつくことはないですが、パッキンの部分などに匂いが残ってしまうことはあります。キャップを変えることでいろいろな飲み物を入れて楽しんでいただけるのも魅力だと思います。キャップのお色も、バリエーションがたくさんあってかわいいんです。
—ちなみに、猿田彦珈琲さんにご来店されるお客様のマイボトルの持参率はどのくらいですか?
小泉さん
全店舗の調査はできていないのですが、都内でも地方の店舗でも1割弱といった感じですね。今回調べてみて、意外とコーヒーショップでのマイボトルというのは普及していないんだなという印象を受けました。弊社の店舗ではなく、アウトドアシーンであったり別のシーンで利用されている方は多いと思うのですが。猿田彦珈琲でも、マイボトルをご持参いただいた方には30円引きでドリンクを提供しているので、もう少しマイボトルの利用が増えていくといいなと思っています。
平岡さん
毎朝来てくださる常連の方などは、毎朝のことなのでボトルを持参される方が比較的多い印象です。ただ、ふと来店となるとなかなか難しいところはありますよね。
小泉さん
荷物が増えてしまうという面はありますからね。でも、自分自身が毎日飲んでいるカップを積み重ねたら、どのくらいの量になるのか考えると、ボトルを使いたいなという気持ちになります。
平岡さん
コーヒーを飲むならマイボトル、というのを習慣にできると、きっと環境にも少なからず貢献できると思います。
小泉さんがおっしゃっていた、毎日の自分が飲んだコーヒーの使い捨てカップを積み重ねてたら……というお話は、想像してみると少し恐ろしくなってしまいますよね。
REVOMAXに限らず、コーヒーを愛する皆さんがマイボトルを持つことで、ほんの少しでもゴミの削減につながり、サステナブルな社会に貢献していくことができたなら、素敵だと思います。
平岡さん、小泉さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。